どうも、のだぺんです!
趣味で国道歩きをしているのですが、せっかくなので文章に書きおこそうと思い、このブログで自分が国道を歩いた軌跡を紹介しようと思います!
今回歩いたのは甲州街道(国道20号線)。
2021年12月から2023年4月まで甲州街道(国道20号線)を歩きました!(ずっと更新できていませんでした…)
甲州街道は日本橋から長野県の塩尻市まで続く、約230kmの国道です。
9回に分けて歩いてきたので、Part1からPart9にかけて甲州街道の旅行記をこのブログで記載したいと思います。
東京から長野まで歩く旅を疑似体験できるような内容になっています。ぜひお読みください!
なお、本記事では旧甲州街道ではなく、現在の甲州街道を紹介しております。一部の区間は旧甲州街道とかぶっていませんので、ご了承ください。
Contents
甲州街道(国道20号線)の概要
国道20号線は東京都千代田区の日本橋から長野県塩尻市までを結ぶ約230km(現道は約216km)の巨大国道。
元々は江戸時代の五街道のひとつ甲州街道(現在は旧甲州街道と呼ばれている)で、今の甲州街道とほぼ同じルートを辿っています。
今回、私のだぺんは以下のように9回に分けて歩くことにしました!
- 1回目:新宿〜調布(約24km)
- 2回目:調布〜高尾山口(約28km)
- 3回目:高尾山口〜四方津(山梨県上野原市)(約28km)
- 4回目:四方津〜笹子トンネル(山梨県大月市)(約29km)
- 5回目:笹子トンネル(山梨県甲州市)〜竜王(山梨県甲斐市)(約30km)
- 6回目:竜王〜武川町(山梨県北杜市)(約20km)
- 7回目:武川町〜富士見(長野県諏訪郡富士見町)(約21km)
- 8回目:富士見〜下諏訪(長野県諏訪郡下諏訪町)(約26km)
- 9回目:下諏訪〜塩尻(長野県塩尻市)(約17km)
なお、道中にある笹子トンネルは歩道がなく、危険なため歩いていません。
旧甲州街道のある笹子峠を超えようと思いましたが、たまたま行ったタイミングで通行止めとなっていたので笹子トンネルを除いた区間だけを歩くことにしました。
それでは今回の記事では第1回目の日本橋から調布までの区間を歩いた景色を紹介しますのでどうぞご覧ください!
甲州街道(国道20号線)を歩く:起点「日本橋」
2021年12月24日午前7時、甲州街道国道20号線の起点である「日本橋」からスタート!12月24日とクリスマスイブではあるものの、まったくクリスマスの欠片もない光景から僕の歩行は始まります。
目の前には日本橋。首都高の高架下にあるせいか、あまりにも普通の橋のように佇んでいますね。
道路好きな自分からすると、日本橋は多くの国道の起点となっているからもっと特別に扱ってもいいんですが…
日本橋は江戸時代には五街道すべての起点でした。今は国道1号、4号、6号、14号、15号、17号、20号の起点となっています。日本橋にある国道だけでも北は青森、西は大阪までとあらゆる地方を結ぶ重要な場所なのに。
ただ、歴史がありながら日常で使われてる道路というのも、日本橋ならではの魅力かもしれないですね。
2017年に小池都知事が日本橋の首都高を地下化する話があったものの、調べている限り当分先になりそうでした。
日本橋の中央には起点の証である日本国道路元標があります。昭和47年に埋められたもので、残念ながら歩道からあまり見られません。
しかし、橋のたもとに複製が設置されており、道路元標がどのようなものかしっかりと見物できます。
甲州街道(国道20号線)を歩く:日本橋~日比谷
日本橋を渡ると、ビル群が並びます。
3階建ての建物すらほとんどない場所に住んでいる自分からしたら、すべてが摩天楼のように感じる…
線路の高架下を歩き、山手線の内側へ入ります。
高架下をくぐって少し歩くと標識は日比谷通り。国道1号線しか記載されていませんが、ここで左に曲がって日比谷通りを歩きます。
実は甲州街道は起点から数キロまで国道1号線と重複する区間となっているんです。
そのため、少しの間国道1号線の標識を見ながら歩きます。
日比谷通りを歩くと右側に堀と緑がちらほら。皇居の外苑です。少し西側を歩けばすぐに皇居にたどり着きます。
国道20号線は皇居付近を半周ほどして新宿へと続きます。
ひたすら皇居の堀を眺めながら歩きます。
甲州街道(国道20号線)を歩く:日比谷公園
日本橋から歩き始めて約30分、日比谷に到着。右折をし、新宿方面へ。
すると目の前に日比谷公園がありました。せっかくなので寄ってみることに。
日比谷公園は明治36年に誕生した日本初の西洋風公園。大噴水とペリカンの噴水がシンボルの公園で、庭園には四季折々の花が咲いています。
かつて江戸城の外郭にあった日比谷見附(警備用の城門)の跡もあり、お城ならではの石垣も見られます。
都心部のオアシスである日比谷公園。平日の朝7時台というのもあり、出勤している人たちが多く見られました。
日比谷公園を歩いて出勤するのは、仕事に入る前のちょうどいいリフレッシュになりそうです。地方の人間からしたら「あ~緑があって落ち着く!」ってなりましたね(笑)
引き続き歩きます。
甲州街道(国道20号線)を歩く:日比谷公園~半蔵門
日比谷公園を抜けて再び甲州街道歩くと、国道1号線との分かれ道。甲州街道はまっすぐ新宿方面へ、国道1号線は五反田方面に向かいます。
国道20号線を歩くため直進します。
3分くらい歩くと目の前には見覚えのある建物が…
国会議事堂です。日光の当たり方が教科書と異なるのか、遠くから見ているからなのかかわかりませんが、少し平べったく感じます。
もう少し近くで見たかったものの、一般人が平日の朝からお散歩で立ち寄る場所ではないので、ここから見て終わり。(7時台だと参議院の見学もやっていないだろうし)
再び皇居に沿って歩きます。
右側の歩道に移ってから、ランナーの人をよく見かける。さすが皇居。
出勤前にランニングしている人とか高齢者で健康のために走ってるであろう人などさまざまでした。
しかし皇居の周りを初めて歩きましたがなかなか広い。調べてみると皇居は1周約5kmとのこと。
日比谷公園に立ち寄っていたのはあるものの、皇居沿いを30分近く歩いていました!
しばらく歩くと、半蔵門あたりに到着です。半蔵門は旧江戸城の1つで、現在は皇居の門になっています。
半蔵門で左折してようやく皇居とお別れ。いよいよ新宿へ向かいます!
甲州街道(国道20号線)を歩く:半蔵門~四ツ谷
皇居から外れた瞬間すぐにビル街に入ります。
地下鉄の半蔵門駅、麹町駅を抜け四ツ谷駅へ。
通勤時間というのもあり、人が多い。
半蔵門から20分しないうちに四ツ谷駅へ到着。
四ツ谷駅が道路の下にあるというのもあり、ビル街を見渡せます。
ちなみに四ツ谷から新宿区間は中央線(総武線)で行けるものの、信濃町や千駄ヶ谷、代々木を経由しているため遠回りとなっています。
距離だけ見れば四ツ谷から新宿は甲州街道のほうが短く、中央線沿いを歩くよりも早く新宿にたどり着けるでしょう。
四ツ谷駅の中間くらいまで行くと新宿区に入ります!
地図で四ツ谷駅構内のお店を見ると、新宿区と千代田区の2つがあることがわかります。駅が2つの区をまたぐの面白い!
四ツ谷を過ぎるともうすぐ新宿。八王子の標識が出てきました!東京の西部に一歩近づいて少しテンションがあがりました。
甲州街道(国道20号線)を歩く:四ツ谷~新宿
四谷4丁目の交差点。ここで一度甲州街道が自動車専用道になるため、別の道で歩道を歩きます。
途中脇道に行くと、緑の多い場所が。
こちら新宿御苑です!王道の観光スポット。明治時代に誕生した庭園で、もともとは皇室のものでした。戦後は一般人でも入れる公園となっており、多くの人に親しまれています。
着いたときがだいたい8時半ぐらいなのもあり、扉がしまっていて中に入れず。
諦めて新宿御苑の外にある散歩道を歩きます。新宿御苑のなかのほうが緑が多くのどかな風景と共にリラックスできるようになっていると思うものの、ここを歩くだけでも都会の喧騒を少し忘れられる気がしました。
新宿御苑の通りを抜けると再び甲州街道と合流します。
どうやら甲州街道は新築御苑の地下を通っていたようです。
10分ほど歩くと、ようやく新宿駅に到着します。
バスタ新宿のある新南口に到着です。
ここからが本格的な旅のはじまりです!
甲州街道(国道20号線)を歩く:新宿~上北沢駅入り口
新宿駅を通り過ぎても最初はとくに景色は変わらずビル街のまま。
しかし、少し歩くと光景が変わります。奥を見ると首都高が登場!
20号線と首都高はしばらく同じ場所を通ります。
しばらく頭上に首都高という光景が続くようになります。
首都高が上に来てから歩いて20分ほど、京王線笹塚駅に到着。
どうやら京王線は甲州街道に合わせて敷かれた線路のようで、府中まではほぼ同じ道をたどっています。
環七通りを抜け、本格的に郊外へ。環七通り周辺で世田谷区に入ります。
環七通りを抜けると少しずつ住宅街になっているような気がします。
ビルやオフィスもありますが、マンションも多く、自転車に乗っているおじいちゃんやおばあちゃんもちらほら見かけたので住んでいる人も多い模様。
明大前駅に到着。明大前駅の名前のとおり、明治大学が近くにあります。
もともと明大前駅は「火薬庫駅」という名前だったそうです。1913年に京王線(当時は京王電気軌道)が開業した際、周辺に陸軍省和泉新田火薬庫があったことが由来だったとか。
火薬庫駅はかなりパンチがありますね!
その後、松原駅という名前に改名され、1934年に明治大学の和泉キャンパスが設立したことで、1935年に明大前駅となりました。
参考:「明大前」駅のルーツは「火薬庫前」駅という物騒な駅名だった!
明大駅から少し歩くと下高井戸駅。
少し国道20号線から外れると、下町のらしさのある道が見られるようになります。
京王線上北沢駅入口の交差点付近に到着。
ここで首都高は荻窪方面に向かうのでお別れです。
甲州街道の上に青空が広がります。
甲州街道(国道20号線)を歩く:上北沢駅入り口~調布駅付近(本日のゴール地点)
上北沢駅からはほぼ住宅街になります。都心部のビル街とは打って変わって、住みやすい環境が整備された場所という印象です。
高校生のころは東京全体が都会のイメージだったけど、大学で上京した際に都心部を外れたら普通の住宅街なんだ!と驚いたことを思い出しました。
一級河川仙川の流れる橋を渡ります。京王線仙川駅の近くにある多摩川系の河川です。
仙川を渡ると、いよいよ東京23区外!調布市に入ります。
一般的な道路だったら調布市に入ったことがわかる標識があるはずなのですが、残念ながら見当たらず…個人的にあったほうが達成感があって嬉しいところなのですが。
歩道橋で調布市内にはいったことがわかりました。
調布市に入ってからは3階建ての建物も少なくなり、一軒家も見られます。
完全にベッドタウンに来た印象です。
とくに変わった景色はなく、12月の枯れ木樹がひたすら続きます。
道路沿いに神社があったため寄っていくことに。
こちら、國領神社という神社です。多摩川にあった國領神社と神明社が1640年頃に甲州街道に移り、昭和38年に合併され、現在國領神社になったそうです。長寿や子孫繁栄などのご利益があるとか。
境内には藤の木があり、5月ごろには神社を華やかな色にしてくれますが、12月なので見られず…
國領神社から歩いて10分、本日のゴール地点調布駅前に到着。Part1で甲州街道を進むのはここで終わりです。
歩行距離:約24km(Googleマップより算出)
歩行時間:約7時間(開始7:04、終了13:56)
甲州街道(国道20号線)を歩く:調布駅
少しだけ調布駅を散策。天神通りという駅のメイン通りから一歩はずれた道へ。
鬼太郎のオブジェを見つけました。
調布市はゲゲゲの鬼太郎の聖地でもあって、ほかにも鬼太郎に関するスポットがいっぱい。
調布市の布多天神社の裏にある林に鬼太郎が住んでいるとマンガで書かれていたことで、聖地となりました。
鬼太郎が好きな人はたまらない場所です。
調布駅に到着。(写真撮り忘れた)
府中駅に駐車していたので、電車で戻りました。
甲州街道(国道20号線)を歩く:日本橋~調布の感想
今回歩いた感想をざっくりまとめ。
都心部の散歩は面白い
地方に住んでいる自分としては、都心部は目新しいところが多く歩いていて楽しかったです!
とくに東京~新宿区間。国の建造物や日本に1つのものがあるそれがいいなと思った。
景色の変化が多く、満足度の高いウォーキングができた気がします。
もう少し行きたいところがあった
時間の都合上寄れなかったところや調査不足で行けなかった場所があります。
仙川のキューピーマヨテラスと調布駅周辺にある布多天神社です。
キューピーマヨテラスは予約が必要で厳しいとはいえ、布多天神社は調布駅から徒歩で行ける範囲だったし寄っておけばよかったです。
なかなか調布に行く機会もないので、このタイミングで参拝に行きたかったなと…
甲州街道(国道20号線)を歩くPart1まとめ
甲州街道(国道20号線)を歩いて参りました!
まだまだスタートしたばかりで、東京に住まれている人だとほとんど見たことがある景色になっているかもです。
次回は調布〜高尾山口と一気に神奈川県、山梨県に近づきます!
ぜひご覧ください!
続きは↓から!