
土手が長い!でも、それがおもしろい!
どうも、自称100キロウォーカーののだぺんです。
今回は毎年10月中旬~下旬に埼玉県で開催される「鶴ヶ島100KMウオーク(鶴ヶ島100KMウォーク)」に参加したので、コースの詳細や大会の注意点などを紹介します!
2022年・2024年に鶴ヶ島100KMウォークを完歩した私が、はじめて参加する人でも完歩を目指せるような情報を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- 大会概要
- コースの特徴と難易度
- 初参加者・初心者におすすめの理由
- 大会のきついところ
- 参加する際の注意点
- 全体のコース写真

Contents
鶴ヶ島100KMウォークとは?

大会名 | 鶴ヶ島100KMウオーク(正式名称は「ォ」ではなく「オ」) |
開催日 | 2024年10月26日(土)~27日(日) |
距離 | 101.5km |
スタート時間 | 26日10時 |
制限時間 | 27日12時(26時間以内) |
スタート・ゴール地点 | 鶴ヶ島富士見中央近隣公園 |
チェックポイント&関門 | 8箇所 |
参加費 | 11,000円 |
参加賞 | オリジナルタオル |
完歩率 | ー(2023年度は80.9%) |
鶴ヶ島100KMウオーク(鶴ヶ島100KMウォーク)は、埼玉県鶴ヶ島市を中心に計8つの自治体を歩く100kmウォークの大会。100KMウォークとはいいつつ、全長約101.5kmと100km以上あるコースとなっています!

四捨五入で100kmという感じです!
鶴ヶ島100KMウォークのコース
鶴ヶ島100KMは鶴ヶ島市の公園「鶴ヶ島富士見中央近隣公園」がスタート地点となり、日高市→毛呂山町→越生町→鳩山町→坂戸市→川島町→川越市を通って、再び鶴ヶ島富士見中央近隣公園に戻るコースとなっています。
ざっとコースの印象は以下のとおり。
- スタート~日高市:住宅街が多め、自然もそこそこ
- 日高市~鳩山町:自然が多めの区間
- 鳩山町~坂戸市:自然多めの場所から交通量の多い市街地に
- 坂戸市~川越市:ひたすら土手歩き
- 川越市:コースのなかでもっとも栄えている自治体で夜でも明るい
- 川越市~鶴ヶ島市:自然多い場所があったり、住宅街を歩いたり

コースの変化が多く、歩きやすいと感じました!
鶴ヶ島100KMウォークの難易度
鶴ヶ島100KMウォークは、ほかの100kmウォークの大会と比べると初心者向けの大会です。
コースは平地が多く急こう配の坂もほとんどないため、リタイアするリスクが低いでしょう。制限時間も26時間と設定されているため、多少遅めのペースでも完歩を目指せます。

時速4.5km程度で歩き、休憩時間も確保しながら進めば、余裕を持ってゴールできる計算です!
複数回参加したことのある人にとっても、タイムアタックで挑戦するのにおすすめです。2024年大会で自己ベストを更新した人がいると複数人から聞きました!
ただし、鶴ヶ島100KMウォークは初参加でも完歩しやすい大会ですが、そもそも100km歩くこと自体がきついです。あくまでほかの大会より歩きやすいだけで、実際どの100kmウォークの大会に参加しても体力的にも精神的にも苦しい場面があることは知っておきましょう。
鶴ヶ島100KMウォークが初心者におすすめの理由
鶴ヶ島100KMウォークが初心者におすすめの理由を4つ紹介します!
- 制限時間が比較的長い
- 平地を歩く区間が多い
- エイドが多くて補給食も多い
- コンビニがそこそこある
100kmウォーク自体参加したことない人は、参加しようかどうかの判断のため、ぜひお読みください。
制限時間が比較的長い

鶴ヶ島100KMウォークは100kmウォークのなかでも制限時間が長めです。26時間あり、初参加であまり運動経験のない人でも完歩しやすくなっています。
制限時間24時間の大会もありますが、運動をそこまでしていない人だと完歩するのは難しいでしょう。

自分もはじめて100kmウォークに挑戦したときは26時間55分かかりました。(制限時間28時間の大会に参加したため完歩できました…)2回目で25時間4分という感じです。
初参加で20時間以内に完歩できる人もいますが、念のため制限時間が長い大会に参加したほうがよいと思うので、鶴ヶ島は100KMウォークはおすすめです!
平地を歩く区間が多い

鶴ヶ島100KMウォークは平坦な道が多くて歩きやすいのが特徴です。
コース前半には多少の坂はあるものの、急こう配になっている箇所はほとんどなく、何百メートルにもわたって延々と続くような長い坂道もありません。そのため、体力の消耗を最小限に抑えながら歩けます。
後半は主に土手沿いを進むルートとなっており、土手区間の98%は平地と言っても過言ではありません。疲労が蓄積する50km以降でも、安定したペースで歩き続けられるでしょう。(もちろんスタート時よりはペースが落ちますが…)

「ラストスパートで急な上り坂」がある大会もあるので、ほかの大会よりはきつくないと感じました!
エイド(休憩所)が多くて補給食が充実している

鶴ヶ島100KMウォークでは、8か所もエイド(休憩所)があります。各エイドでごはんや飲み物をもらえるので、コンビニで補給する回数を減らせます。
各エイドでもらえた食べ物は以下のとおり。
第1エイド(約16km):塩おにぎり

第2エイド(約21km):ゼリー

第3エイド(約26km):バナナ

第4エイド(約32km):魚肉ソーセージ

第5エイド(約43km):総菜パン

第6エイド(約59km):いなり寿司梅こんぶ

第7エイド(約77km):菓子パン

第8エイド(約97km):ゼリー飲料

その他、アメやチョコ、羊かんなどのお菓子もありました!
飲み物については各エイドに必ず水やお茶が用意されており、大会で提供されるものだけで十分な補給が可能です。
食べ物に関しては個人差がありますが、自分の場合はコンビニやドラッグストアで2回補給するくらいで済みました。
パンやおにぎりは携帯しやすいのもあり、歩きながらの摂取も可能です。食べ歩きをしながらゴールに向かえるので、好タイムを出したい人にも鶴ヶ島100KMウォークはおすすめです。

ゴール後には温かいみそ汁やコーヒーも。温度の低い夜道を歩いた後の温かい飲み物は最高です!
コンビニがそこそこある

鶴ヶ島100KMウォークでは、土手の区間を除けば各エイド間にコンビニが数店舗あるため、トイレや食べ物の補給が十分できます。
とくに鳩山町~坂戸市間ではドラッグストアも複数あるため、コンビニよりも安い値段で食べ物を補給できるでしょう。(参加者の入店が少ないので意外と穴場です!)

大通りを歩く区間もあり、飲食店もところどころで見られるので、時間に余裕のある人はお店でご飯を食べるのもひとつの手です!
鶴ヶ島100KMウォークのきついところ
鶴ヶ島100KMウォークのきついところとして、3つ紹介します。
- 土手が永遠に続く区間がある
- 後半につれてエイド間の距離が長くなる
- 道に迷いやすい
きついところを事前に把握しておくことで、コースの不安を少しながら解消できるので、ぜひ参考にしてみてください。
土手が永遠に続く区間がある

坂戸市から川越市にかけてひたすら土手を歩く区間があります。
実距離を綿密に計測したわけではありませんが、少なくとも20km以上はあるでしょう。
土手のつらいところは、景色がほとんど変わらない点です。進んでいるかどうかわからなくて精神的に大きなダメージをくらいます。
天候によって風が強くなることから、寒い点も注意が必要です。
2022年の大会に参加したときは風がそこそこあり、寒くて手袋をしたり、レインコートをウインドブレーカー代わりに着たりしたほどです。

逆に2024年大会では運がよかったのか、風がそこまで寒くなくジャージを着るだけで十分でした。
天候によって変わりますが、できるだけ防寒対策をしておきましょう。
なお、2025年以降は土手の区間が改善される可能性があるため、もう少し短くなる可能性があります。もしかしたら来年以降、より歩きやすい大会になるかもしれません。

個人的に「つらいコース=大会の個性」と考えていて、そこを魅力に感じている参加者が減ってしまうリスクがあるので残したほうがいいと思いますが…(それってあなたの感想ですよね案件)
後半につれてエイド間の距離が長くなる

鶴ヶ島100KMウォークでは、第4エイドまでは間隔が短いものの、第5エイドからはエイド間の距離が長くなってしまいます。
第5エイド~第8エイドの距離は以下のようになっています。
- 第5エイド~第6エイド:約16km
- 第6エイド~第7エイド:約18km
- 第7エイド~第8エイド:約20km

すでに足が痛くて休憩したい気持ちが高まっているのに、なかなかエイドに到着できないのはメンタルがやられます(涙)
とくに第5エイド~第7エイドは土手区間はコンビニがないため、まともな休憩ができません。疲れたら地べたに座って休む必要があります。
道に迷いやすい箇所がある

鶴ヶ島100KMウォークは案内板でコースがわかるようになっていますが、場所によっては認識しづらく迷いやすいところもあります。
とくに間違えやすいのが、95kmくらいの鶴ヶ島市役所に向かう道。実際に自分も含め、複数の人が間違えて違う道を歩いていました。

コースを外れた距離だけムダに歩いたことになるので、心身共にダメージを受けます…
また、夜になると案内のライトが点滅していて見やすくなっているものの、一部電池が切れて点灯していないため認識しにくくなっています。
ほかにもトイレの案内なのか、コースの案内なのかわかりづらいところがあったので、公式のマップを確認して歩くようにしましょう。
コースを間違えやすいところは運営側で改善されるのを願っております!
鶴ヶ島100KMウォークに参加する際の注意点
鶴ヶ島100KMウォークに参加する際の注意点として、以下の3つを紹介します。
- コース外にあるコンビニやトイレを確認しておく
- 観光地は通らないので前日に楽しんでおく
- 駅周辺に温泉がないため東京方面で探しておく
とくに地方から参加する人や公共交通機関を使う人に向けて紹介していますので、ぜひご覧ください!
土手区間のトイレやコンビニを確認しておく

スタート~第5エイドまではある程度コンビニやトイレがあるので困ることはないのですが、土手区間はトイレやコンビニがほとんどありません。
トイレがなくて困らないようあらかじめ場所を把握しておき、どこでトイレに行くか決めておくことをおすすめします。
なお、公式のマップで紹介している土手区間にあるトイレは以下の2箇所です。
- 第5~6エイド間にある鳥羽井沼自然公園のトイレ:第6エイドの2km手前にあり
- 第6~7エイド間にある三ツ又沼ビオトープ駐車場:第6エイドから約7km先にあり
ほかにもコースから少し外れたらトイレやコンビニがあるので把握しておきましょう。
おすすめの場所として、第5エイド~第6エイドのほぼ中間にあるファミリーマート川島正直店があります。

コースから200mほど離れてしまいますが、トイレだけではなく食べ物の補給もできるので、必要に応じて寄りましょう!
観光地は通らないので前日に楽しんでおく

鶴ヶ島100KMウォークは基本的に一般道を歩くコースとなっていて、観光できるような場所はほとんどありません。
川越の市街地も歩きますが、名所である蔵の街は通らないコースとなっています。

コースから2~3本道を外れたところに蔵の街をあるのに~(涙)
蔵の街を見たいなら前日に観光しておきましょう!(前泊が前提となりますが…)
自分もこんな感じでしっかりと楽しんできました!



また、ホテルは鶴ヶ島駅のシティ・イン鶴ヶ島を予約しました!駅から3分、近くにスーパーやコンビニもあって、食料の補給も簡単にできました!じゃらんnetや楽天トラベルなどで予約できるので、地方から参加される方は予約することをおすすめします!

駅周辺に温泉がないため東京方面で探しておく

鶴ヶ島100KMウォークのゴール地点や若葉駅周辺には温泉がありません。

自動車で行く人なら鶴ヶ島市周辺にある温泉に行けますが、電車で行く人だと行くのが難しい場所にあります…
温泉に行きたい場合は電車に乗って東京方面に向かうことをおすすめします!
ゴール後に行きやすい温泉は以下のとおり。
- 川越温泉湯遊ランド:東武東上線川越市駅から徒歩10分
- 天然温泉 真名井の湯:東武東上線ふじみ野駅下車、路線バス大井循環行きのバス停「上苗間」から徒歩5分
- 朝霞サウナ 和(なごみ):東武東上線朝霞駅から徒歩1分
- おふろの王様和光店 :東武東上線和光市駅から徒歩12分
ちなみに自分はおふろの王様和光店に行きました!ゆったり湯船に浸かったり、酒飲んだり、ぐっすり寝たりとかなり楽しんでおりました!(笑)


鶴ヶ島100KMウォークのコース写真
鶴ヶ島100KMウォークのコースをざっとまとめました。2022年・2024年に参加したものをあわせて紹介しています。
どのようなコースか具体的に把握したい方はぜひ参考にしてみてください!


スタート地点:会場には40kmコースを含む約400人の参加者がいました

スタートは富士見太鼓連さんの演舞から

最初は富士見緑地通りという遊歩道を歩きます。

高速道路の側道を歩きつつ、緑多めの小道にはいります。

大きめの通りに出ると、圧倒的存在感を示す「五千頭の龍が昇る聖天宮」が現れます。

再びスタート地点に戻って若葉駅方面へ。このあたりで5km地点になります。

若葉駅を歩道橋でまたがります。

駅を通った後はひたすら住宅街です。

12km~13km歩くと日高市に入ります。

変電所があるためか巨大な鉄塔が多数そびえたっています。

第1エイド到着。塩おにぎりをいただきました。

のだめカンタービレのご当地マンホール。作者の二ノ宮知子さんが日高市在住だそうです。

八高線。東京近郊では数少ないディーゼル車が走ります。

フォントが書道テイストの高麗川。

高麗川を越えると緩やかな上り坂が続きます。

坂を上り切ると毛呂山町へ。ここからも緩い坂の上り下りが続きます。

トイレ休憩しようとしたらコンビニがつぶれていました(笑)

第2エイド到着。ゼリーとお菓子がもらえました。

越生町にはいります。

山吹橋を渡り越生駅へ。

第3エイド到着。バナナとチョコをいただきました。

住宅街をひたすら歩きます。

鳩山町へ。「街の幸福度ランキング2022」で全国1位の自治体です。

自然の多い道が続きます。

第4エイドに到着しました。

当分住宅街が続きます。

標識がなく、いつの間にか坂戸市に。にっさい花みず木というニュータウンを歩きます。

関越自動車道を越えるための坂。

粟生田大橋を渡ります。越辺川(おっぺがわ)を渡ります。おっぺって読み珍しい。

橋を渡った先で恐竜さんが応援してくれました!かわいい。

坂戸市の市街地にはいります。ここは信号が少し多めでやや歩きにくい印象です。

第5エイドに到着。ここからがコンビニやトイレがほとんどなくなるので注意。

街灯はあるものの真っ暗です。

あたりは鉄塔と田んぼだけ。

田んぼを抜けたところに橋があり、渡ると川島町にはいります。

川島町に入ったら土手区間のはじまりです。約25kmずっと同じような道が続きます。

自転車道が続きます。

一度土手を下りて第6エイドへ。暗すぎて何の写真かわかりません。

第6エイドに到着します。コーラがありました!

なにかわからないとは思いますが、土手です。あと10kmほど土手が続きます。

橋を渡り、入間川の川沿いを歩きます。土手が終わるまで残り3km。

いつのまにか川越市にはいります。右手を見ると、市街地の光が見えますね。

土手歩きが終わります。1分ほど歩くとファミリーマートがあるので、補給しましょう。このあたりで70km歩いたことになります。

住宅街もあり、田畑もあるようなコース。

温泉がありました。可能なら入りたかった(笑)

川越城付近。少しずつ市街地に近づいています。

第7エイド到着。次のエイドは約20km先です。

川越の市街地。夜中でも街灯が明るく安心しながら歩けます。

市街地を抜けると大通りへ。やや信号が多かったかなと。

まったく見えませんが、歩道です(笑)

八瀬大橋という大きな橋を渡ります。

ひたすら住宅街です。信号はそこまで多くなく、歩きやすく感じます。

笠幡駅に到着。ここで88km歩いたことになります。ゴールまでもう少し。

鶴ヶ島市に戻る前に日高市にはいります。

ゴルフ場と公園の間にある緑の多い道を歩きます。

緑の多い道を抜けると国道407号線という大通りへ。もう少しで市街地に辿り着きます。

第8エイド手前の道。いつのまにか鶴ヶ島市にはいります。(2022年に参加したときはこの時点で朝でした)

第8エイド到着。残り4kmなので休憩せずに歩きます。

若葉駅に向かって歩きます。

若葉駅の構内を歩きます。ゴールがぐっと近づいてきました。

ラストスパートです。足は痛くても気にせず早歩きをしましょう。ゴールまで行けばゆっくりできるので!

ゴールです。100km(101.5km)歩きました!
まとめ

鶴ヶ島100KMウォークはほかの大会と比べると歩きやすいコースになっています。はじめての人でも完歩しやすく、上級者の人でもタイムアタックを狙えるでしょう。
ただし、土手区間が長いため、トイレやコンビニを把握して補給するタイミングを計画することが大切です。
事前にどのようなペースで歩くか、どこで休憩するかなど計画を立て、自分にあったウォークができるようにしましょう。
また、地方から参加される方は前泊するのがおすすめです。朝ぐっすり寝てから参加できるので、コンディションを整えたい方はよく利用しているホテル予約サイトから鶴ヶ島市周辺のホテルを予約しましょう。
