どうも、のだぺんです!
今回は2023年4月15日~16日に開催されたしおや100kmウォークに参加してきたので、大会の魅力や難易度、きつかった区間などについて詳しく紹介します。
しおや100キロウォークの参加を検討している人向けに解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
2020年の第4回、2023年の第7回に参加し、2回とも完歩した自分が率直な感想をお伝えさせていただきます!
Contents
しおや100キロウォークの概要
大会名 | しおや100キロウォーク |
開催日 | 2023年4月15日(土)~16日(日) |
距離 | ・50km ・70km ・100km(途中で距離の変更可能) |
スタート時間 | 9:30~10:00(事前に決められた時間にスタート) |
制限時間 | ・50km:15日21時(11時間~11時間30分) ・70km:16日2時(16時間~16時間30分) ・100km:16日10時(24時間~24時間30分) |
スタート・ゴール地点 | 玉生小学校 |
チェックポイント&関門 | 15箇所 |
参加費 | 10,000円 |
参加賞 | オリジナルTシャツ・塩谷町特産のニラ |
しおや100キロウォークのコース
しおや100キロウォークは大会名通り、開催地の栃木県塩谷町をぐるっと回るコース。公式サイトで公開されているコースは以下のようになっています。
約70kmの外回りを歩き、その後に約30kmの内回りを歩く形になっています。
2023年と2020年でコースが一部変更されていました!第7エイド(31.0km)から第8エイド(40.8km)のルートが一部変更され、 2020年の時よりもアップダウンが少し多くなっていました。
しおや100キロウォークの魅力
しおや100キロウォークの魅力は大きく以下の3つがあります。
- 塩谷町の大自然を満喫できる
- エイドで食べられるごはんが豪華でおいしすぎる
- 「大会」ではなく「お祭り」の感じがする
塩谷町の自然を満喫できる
しおや100kmウォークでは、ほとんどのコースが森林に囲まれており、自然を満喫できます。森林の中や里山、川沿いを歩くコースで、日本の原風景を楽しめるような場所もちらほら。
ざっと写真で紹介するとこんな感じです!(2020年参加時の写真も合わせて紹介します)
スタート~第1エイド区間にある荒川
第1エイド付近の東古屋湖
第1エイド~第2エイド間の森
約20km付近の日光三山(男体山・女峰山・太郎山)
約28km付近の富士山(ふじやま)
約30km地点くらいから眺められる鬼怒川
国指定史跡の佐貫観音
90km付近の朝日が差し込む田んぼ道
40km以降は日が落ちるのもあり、朝まで町の景色はほぼ見えません。
ただし、晴れていれば星がきれいに見えるので、夜空を見上げながらウォーキングを楽しめます。(もちろん足が痛い中での星空観察になりますが…)
エイドで食べられるごはんが豪華でおいしすぎる
しおや100キロウォークはエイド(休憩所)で食べられるごはんが充実しています!しかもめちゃくちゃ美味しいです!
2023年大会では以下のものが食べられました。
エイド | 提供されるごはん |
スタート | お菓子の詰め合わせ |
第1エイド(9.3km) | 炭酸饅頭 |
第2エイド(15.3km) | ・から揚げ ・きゃらぶき(ふきの漬物) |
第3エイド(19.1km) | バナナ |
第4エイド(22.5km) | ラムネ |
第5エイド(24.2km) | 豚汁 |
第6エイド(27.3km) | 揚げもち・いちご |
第7エイド(31.0km) | ミニたいやき(チョコ・カスタード・こしあん) |
第8エイド(40.8km) | お弁当(おにぎり・から揚げ) |
第9エイド(46.9km) | うどん |
第10エイド(53.7km) | もち串 |
第11エイド(62.3km) | ・お菓子 ・コーヒー |
第12エイド(69.1km) | ・焼きそば ・フランクフルト ・いちご |
第13エイド(79.7km) | スープ餃子 |
第14エイド(88.9km) | 肉まん |
第15エイド(94.7km) | コーヒー |
一部だけ写真で紹介するとこんな感じです!
第1エイド(9.3km):炭酸饅頭
第2エイド(15.3km):きゃらぶき&唐揚げ
第5エイド(24.2km):(豚汁)
第6エイド(27.3km):いちご(しかもブランドもの)
第8エイド(40.8km):弁当
第9エイド(46.9km):うどん
第12エイド(69.1km):焼きそば&フランクフルト
第13エイド(79.7km):スープ餃子
第14エイド(88.9km):肉まん
塩谷町で飲食店を営んでいる人が提供した食べ物も多く、とても美味しかったです!とくに今回は雨で身体が冷えたのもあり、温かいものを食べられて非常に助かりました。
食べ物以外にも各エイドに飲み物(水・お茶・スポドリ・コーラ)が用意されているので、水分補給もできます!
2023年大会では、運営側が用意したエイドだけでなく、私設エイドも2箇所ありました!
俵おにぎりを食べられるエイドとチョコと飴をもらえるエイドがあり、充分なほどエネルギーを補給できます!
コンビニも数か所あるんですが、食べ物や飲み物を買うためだけであれば、寄らなくても問題なかったです!
「大会」ではなく「お祭り」のような雰囲気で楽しい
あくまでも個人的な意見ですが、しおや100キロウォークは大会というより、町おこしの一環として開催されているイベントのように感じる点が魅力的だと思います。
ボランティアスタッフの方の多く(全員?)が地元の方で、地域ぐるみで盛り上げようとしている感じが素敵だなと!
親切で明るく応援してくれる方が多く「頑張って歩こう!」って気持ちになります。(本当に感謝しかないです。)
また、夜には花火が上がるというのもあり、お祭り要素が強くて地元に愛されている大会だと感じました。
しおや100キロウォークの完歩率
2023年のしおや100キロウォークの完歩率は約43%。他の大会の完歩率がだいたい70%前後のため、大きく下回りました。
2020~2022年の完歩率がだいたい70%くらいなので、これまでと比べても今大会は著しく完歩率が下がっていますね。
理由としては、以下の3つが考えられます。
- 大会の間ずっと雨で心身ともにダメージが大きかった
- 50km、70kmコースを選んだ人が多かった
- 制限時間が24時間30分以内と過去大会よりも厳しくなった
とくに雨の影響が強いですかね。100km完歩経験者の方の中にも、50km・70kmコースを選んだ人がいたようです。
しおや100キロウォークの難易度
しおや100キロウォークの難易度は、コースや制限時間を考慮すると初心者~中級者向けだと感じます。(理由はあとで解説します!)
初参加者でも100km歩けるレベルですが、100キロ歩く確率を高めたいなら、より難易度の低い大会を選んでもいいかなという印象です。
ただし「100キロ歩けなくても、50kmや70kmまででもいいから歩いてみたい」と考えている方であれば、しおや100キロウォークはちょうどいい大会だと思います!
そのため、自分の目標次第でしおや100キロウォークに参加するかどうかを決めることをおすすめします!
以下で初心者に向いている点やきつい点を詳しく紹介しますね!
しおや100キロウォークが初参加者にも向いている点
しおや100キロウォークが初心者に向いている点として、主に以下の4つがあります。
- 50kmや70kmのコースに途中で変更できる
- エイド数が多い
- 信号が少なくてすらすら歩ける
- ルートを間違えにくい
自分が参加したことのある6つの大会と比較して紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください!
50kmや70kmのコースに途中で変更できる
2023年大会から50kmコースと70kmコースが新しくでき、初めて長距離を歩く人にとって優しい大会になりました。
100km歩くのがきついと感じても、途中で50kmコースや70kmコースに変えられるので、自分に合った距離での完歩が可能です。
100km歩けない悔しさはあるかもしれませんが、初参加で50km、70kmでも普段ならありえない距離を歩けたという記録が残るので、充分いい思い出ができるのではないでしょうか?
自分が人生ではじめて長距離を歩いたのが40kmくらいでしたが、当時は20km歩いただけで辛かったです…
なので50km70km歩ければ充分すごいことだと思います!
ただし、一度50km・70kmコースを選んだら100kmに変更できないので、分岐点でしっかり考えるようにしましょう。
エイド数が多い
しおや100kmウォークは、他の大会の比べてエイド数が多いです!15箇所もあり、どんなにエイド間が離れていても10km程度のため、適度に休憩できるようになっています。
ほかの大会だと15km以上エイドがないところもあるので、エイド間の距離が最長で約10kmはかなり親切です。
各エイドにトイレが設置されているので、歩行中に用を足したくなっても、少しの間我慢するだけで済みます。
エイド以外にも大会のために設置した簡易トイレや公衆トイレも適度にあるので、安心です。
ただ、10kmトイレがない区間もあるので、トイレ休憩は計画的に取りましょう。
信号が少なくてすらすら歩ける
しおや100キロウォークはほとんどの区間で信号がなく、すらすら歩けます。
都市で開催される大会のように交差点がある度に赤信号で停まるような状況が少ないため、信号待ちでイライラすることは少ないです。
都市開催の大会は足が痛い中で信号を待ち続けなくてはならないので、本当に地獄です(笑)
信号が少ないことから、中級者で好タイムを出したい人にもおすすめですよ。
ルートを間違えにくい
道を間違えやすい場所に黄色い看板が立っているため、コースから外れるリスクが低いところも初心者にとって優しいです。夜でも黄色い看板の矢印が光っているので、見やすくなっています。
晴れていれば地面にも石灰で矢印を示してくれるので、より迷いにくくなっていました!
何km歩いたかがわかる
しおや100kmウォークでは、1kmおきに距離表示の看板が設置されており、自分が何キロ歩いているかを把握できます。
スマートウォッチやウォーキングアプリで計測しなくても、距離とペースをなんとなく把握できるので、自分のペースで歩きやすいです。
また、何キロかわかるだけでなく、メッセージも書かれているため、モチベーションにもつながります。
ただ、ゆっくり歩きすぎると現実を押し付けられてモチベーションが下がる場合もあるので「さっきよりも1km進んだ」とポジティブに捉えられるようにしましょう。
しおや100キロウォークが初心者にとってきつい点
しおや100キロウォークのコースで初心者にとってきついところとして、以下の4点があります。
- アップダウンが多い
- 制限時間&関門時間がきつい
- コースに飽きやすい
- 夜間は真っ暗で怖い
対策についても紹介している箇所がありますので、ぜひ見てみてください。
アップダウンが多い
しおや100キロウォークは、他大会よりもアップダウンが多いです。急な上り下りは少ないですが、傾斜の低い坂がずっと続きます。
2020年大会のコースマップによると、100km歩く中で1,000m以上の坂を上ったり下ったりすることがわかります。
上りもきついですが、下りも勢いよく歩くと足に負担がかかりやすいので、ケガの原因になるおそれがあります。
足に負担をかけないよう、下りはできるだけ小股で歩いて足への衝撃を最小限にすることをおすすめします。
ちなみに、個人的にきつく感じた区間としては以下の4ヶ所です。
- スタート~第1エイド:東古屋湖まで一気に100m以上の坂をかけあがります
- 第1エイド~第2エイド:そこそこ険しい坂を上ったり下ったり…
- 第12エイド~第13エイド:70km歩いたあとに標高差50mほどの坂を上ります
- 第15エイド~ゴール:最後にゆるやかな坂が待っています…
とくに最初の坂が一番きついです!
最初なので体力にも余裕があって全力で歩いてしまいがちですが、体力を一気に消耗してあとあと後悔する可能性があるので、無理せず自分のペースで歩きましょう!
制限時間&関門時間がきつい
2023年度のしおや100キロウォークは、制限時間が24時間30分とやや厳しめです。2020年大会が26時間以内だったのに対し、1時間30分短くなりました。
自分が2020年に参加したときのタイムが25時間4分だったので、もし今大会の制限時間だったらアウトでした…
また、ほとんどのエイドに関門時間があり、ちょっと急ぐ必要のあるエイドも一部あります。各エイドの関門時間は以下の通りです。
エイド | 制限&関門時間(9:30スタートから関門までの時間) |
第1エイド(9.3km) | 13:00(3時間30分) |
第2エイド(15.3km) | 14:00(4時間30分) |
第3エイド(19.1km) | 15:00(5時間30分) |
第4エイド(22.5km) | なし |
第5エイド(24.2km) | 15:40(6時間10分) |
第6エイド(27.3km) | 16:30(7時間) |
第7エイド(31.0km) | 17:10(7時間40分) |
第8エイド(40.8km) | 19:00(9時間30分) |
第9エイド(46.9km) | 22:10(12時間40分) |
第10エイド(53.7km) | 23:40(14時間10分) |
第11エイド(62.3km) | 0:30(15時間) |
第12エイド(69.1km) | なし(ただし、70kmコースは2:00まで) |
第13エイド(79.7km) | 5:00(19時間30分) |
第14エイド(88.9km) | 8:00(22時間30分) |
第15エイド(94.7km) | 9:20(23時間50分) |
ゴール | 10:00(24時間30分) |
エイドによっては、関門時間の30分前には撤収する箇所もあるため、少し早めに辿り着くようにしないと、食べ物をもらえない可能性もあります。
上記の中でとくに関門時間が厳しいのは第8エイドですかね。
少なくとも時速4.5km以上(休憩時間含めたら5km以上)で歩かないと間に合わないので、初めて参加される方にとってはハードかもしれません。
初めて参加される方は、参加前に40kmをどれだけの時間で歩けるか、またはそもそも歩けるのかを試すことをおすすめします。
コースに飽きることがある
最初は自然を満喫できるコースで楽しいと思いますが、3時間くらい歩くと同じような景色になってしまい飽きる可能性があります。
基本的に森林や田畑を繰り返すコースになっていて、大きな変化はありません。
ただ、景色のバリエーションは少ないものの、各区間ごとに複数の景色(森林、田畑、集落など)があるので、ちゃんと進んでいる感じはします。
ほかの大会だと10km以上河原を歩き続けるようなルートもあり、2時間以上景色に変化がないこともあるので、それと比べれば精神的にきつくないかなっという感じです!
夜間は真っ暗で怖い
基本的にクルマ通りの少ない道を歩くことが多く、街灯がほとんどないので夜は真っ暗です。
ヘッドライトとバックライト以外に頼れるものは一切ない区間も多いので、とてつもなく不安におそわれます。とくに一部の区間は森林の中を歩くので、一人では泣きたくなるくらい怖いです。
モチベーション低下にもつながるので、一人で参加される方はできるだけ自分と同じペースで歩いている人に声をかけて一緒に歩くことをおすすめします。
まとめ
しおや100キロウォークは初心者でも完歩できる可能性のある大会ですが、アップダウンが多く、制限時間も少し厳しい大会です。
ただ、50kmや70kmもあるので、「自分がどれだけ歩けるか試してみたい」という方におすすめです。
地方ならではの美味しい食べ物もたくさん味わえるので、ぜひしおや100キロウォークに参加してみてはいかがでしょうか?